2013年8月13日火曜日

日本教育学会の研究大会:原発事故・放射能被災を学校教育はどう受け止めるか


8月29日(木曜日)の15時〜18時に、日本教育学会の研究大会の一環として、一橋大学・東キャンパスの東2号館2201教室で原発事故をテーマにした公開シンポジウムが開催されます。

学会大会への参加は有料ですが、このシンポジウムはどなたでも無料で参加できます。もしご関心のある方は、足をお運びください.

公開シンポジウムⅠ
≪趣旨≫
東日本大震災、その大津波・原発事故、その後いまも続く事態は、日本教育史上の巨大被災となっています。とりわけ東電原発の過酷事故が及ぼした放射能被災は、広範囲さ、影響の長期性、子どもの成長への深刻な影響の見えない恐怖など、私たちが経験したことのない困難状況を生じさせ、またそこに日本の学校教育が受け止めるべき重大な課題を提起しています。本シンポジウムでは、学会特別課題研究「大震災と教育」(代表:藤田英典会長)の2つのサブグループ(「放射能被災と子ども・学校・地域」、「エネルギー・原発問題の教育」)の研究成果を踏まえ、以下の点で議論・探究を深めたいと思います。
  1. 原発事故被害が集中する福島県で、事故以来「子ども・学校・地域に何が起こり、  いまも続いているか」、そして「その困難に被災地の学校教育はどう向き合ったか、いまも向き合っているか」を、くり返した現地訪問と聴き取り・支援を通じて捉えた事実から、その困難と努力の性格を明らかにする。
  2. 被爆国日本で原発過酷事故が起こった事態を受け、事故以前に「日本の学校教育は原発をどう教えていたのか、そのカリキュラム・教材・授業内容は?」、そして事故以降「どういう新しい動向が生まれているか、変わらぬ事態が続いているか」を、エネルギー教育・リスク教育と重ねて明らかにする。以上の2視角はかなり角度が異なりますが、これら視角の重なりのなかに、今回の深刻な原発事故被災が日本の教育に提起する課題を考えます。
企画担当:久冨 善之(元一橋大学)


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